研究成果の概要 |
頭頸部癌において、放射線治療における失敗はその後の生命予後不良の原因となる。頭頸部扁平上皮癌細胞株HO-1-u-1, Sa3, HSC2, HSC3, HSC4の5つを用いて60Gy放射線照射を行った。全ての細胞でCD98hcの過剰発現が確認され、Colony形成能や遊走能が亢進していた。CD98hc陽性細胞のみを抽出してみると、陰性細胞と比べて、Colony形成能や浸潤能、接着能が亢進している事がわかった。更に動物実験でも高い腫瘍形成能を有していた。CD98hcというアミノ酸トランスポーターが癌治療の標的となるであろう。
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