研究課題/領域番号 |
15K20230
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立国際医療研究センター (2016-2018) 昭和大学 (2015) |
研究代表者 |
渡邊 荘 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 耳鼻いんこう科医長 (20439491)
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研究協力者 |
比野平 恭之
パワンカール ルビー
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | アレルギー性鼻炎 / マイクロバイオーム / 微生物ゲノム / microbiome |
研究成果の概要 |
近年では生活様式の変化や環境の変化に伴ってアレルギー性疾患が増加し、アレルギー性鼻炎の有病率が年々増加しており、症状が悪化すると日常生活の質が著しく損なわれる。本研究では健常者とアレルギー性鼻炎患者より採取した細菌よりDNAを抽出してDNAシーケンスを用い細菌種を同定し、鼻腔の細菌コミュニティーが鼻炎・発症予防に関わるであろう因子を検出することを目的とする。本研究で得られたDNAレベルでの鼻腔内細菌叢は、患者群と健常者群で比較して属レベルで変化することはなかった。細かい菌種レベルでの違いについては今後も検討が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の検討では検出された鼻腔内細菌の総数は患者群と健常者群で変化がなく、これはアレルギー性鼻炎により血中Th2サイトカインが高値であっても、少なくとも細菌の属のレベルにはあまり影響が生じないものと推測された。残念ながら菌種レベルでの比較検討がまだ完了しておらず、得られたデータを元にさらに解析を行うことが必要と考えられた。おそらくは菌種レベルでの健常者との違いが見いだせると予想され、ここで見られるであろう菌種の差が今後のアレルギー性鼻炎の新たな治療の鍵になるのではないかと期待される。
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