研究課題/領域番号 |
15K20233
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 東邦大学 (2018) 東京大学 (2015-2017) |
研究代表者 |
高浪 太郎 東邦大学, 医学部, 助教 (20643670)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 内耳DDS / CMV難聴 / サルベージ治療 / MCMV難聴マウス / ABR / ミオシン変性 / ステロイド鼓室内投与 / 進行性難聴 / 遅発性難聴 / リバウンド現象 / MCMV聴覚障害モデルマウス / 鼓室内投与治療 / 内耳DDS効果 / MCMV感染マウス / ミオシン蛋白変性 |
研究成果の概要 |
妊婦のCMV初感染は高率に聴覚障害が生じるとされる。CMV難聴は進行性難聴や遅発性難聴も存在するため新生児スクリーニング検査で見逃されやすい。たとえ早期診断できたとしても、抗CMV薬であるガンシクロビル長期投与によって骨髄抑制、不妊症、腎機能障害が生じることもあり治療に難渋することが多い。そのため、安全かつ確実な治療法を模索しMCMV難聴モデルマウスを用いて実験を行った。本研究結果では、CMV難聴のコントロールには全身のCMV増殖を抑えることが重要であり、ステロイド鼓室内治療が奏功するケースは内耳性難聴の病態が局所的であり全身病態が悪化していない場合に限定されると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CMV難聴を含めた内耳性難聴は治療時期を逸すると困難を極める。血液内耳関門が薬物の内耳への進入を阻み、全身投与した薬剤が内耳に到達する割合が悪いことも一因にある。本研究では内耳疾患の新しい治療戦略を追究し、CMV難聴に対するステロイド鼓室内注入療法が安全かつ有効な治療法となるかどうか検証した。必要な薬物をターゲットとなる臓器に効率よく運搬し、体内の薬物分布を量的・空間的・時間的に制御するドラッグデリバリーシステム(Drug Delivery System,DDS)の研究が進むことによって、将来的に内耳疾患に対する治療法が変わる可能性を秘めている。
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