補償光学走査型レーザー検眼鏡を用いた網膜静脈閉塞に併発する黄斑浮腫の病態解明

• 研究課題/領域番号: 15K20254
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 眼科学
• 研究機関: 京都大学
• 研究代表者: 村岡 勇貴 京都大学, 医学研究科, 特定病院助教 (00739089)
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2017-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2016年度)
• 配分額: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円); 2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2015年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
• キーワード: 網膜循環疾患 / 黄斑浮腫 / 網膜静脈閉塞症 / 網膜循環評価 / 補償光学レーザー検眼鏡 / 赤血球凝集体速度 / AO-SLO / 凝集赤血球速度

研究成果の概要

補償光学を適用した走査型レーザー検眼鏡（AO-SLO）を用いて、網膜静脈閉塞症患者の黄斑部を撮影した。AO-SLOを用いると、傍中心窩毛細血管網の赤血球列が明瞭に同定され、血流速度が非侵襲的、客観的に評価できた。さらに、この赤血球列の速度は、中心窩網膜厚（網膜の浮腫性変化）との間に強い逆相関関係を認め、AO-SLOによる傍中心窩の網膜血流速度が、黄斑浮腫の成因の検討や黄斑浮腫に対する治療効果判定に有用である可能性が示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] ASSOCIATIONS BETWEEN MACULAR EDEMA AND CIRCULATORY STATUS IN EYES WITH RETINAL VEIN OCCLUSION: An Adaptive Optics Scanning Laser Ophthalmoscopy Study. (2017)
  • 著者名/発表者名: Iida Y, Muraoka Y, Uji A, Ooto S, Murakami T, Suzuma K, Tsujikawa A, Arichika S, Takahashi A, Miwa Y, Yoshimura N.
  • 雑誌名: Retina 巻: 印刷中 号: 10 ページ: 1896-1904
  • DOI: 10.1097/iae.0000000000001433
  • 査読あり
• [学会発表] 補償光学を用いた網膜微小循環の観察 (2017)
  • 著者名/発表者名: 宇治彰人
  • 学会等名: 日本眼科学会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2017-04-06
  • 招待講演
• [学会発表] 網膜静脈閉塞症の黄斑部における中心窩形態と網膜微小循環動態との関連 (2015)
  • 著者名/発表者名: 飯田悠人、村岡勇貴、大音壮太郎、宇治彰人、高橋綾子、三輪裕子、有近重太、村上智昭、鈴間潔、辻川明孝、吉村長久
  • 学会等名: 第54回日本網膜硝子体学会総会 第32回日本眼循環学会 合同学会
  • 発表場所: 東京国際フォーラム
  • 年月日: 2015-12-05
• [学会発表] Association between Foveal Pathomorphology and Microcirculatory Status in Eyes with Retinal Vein Occlusion-Associated Macular Edema (2015)
  • 著者名/発表者名: Yuto Iida, Yuki Muraoka, Sotaro Ooto, Akihito Uji, Ayako Takahashi, Yuko Miwa, Shigeta Arichika, Tomoaki Murakami, Kiyoshi Suzuma, Akitaka Tsujikawa, Nagahisa Yoshimura
  • 学会等名: American Academy Ophthalmology 2015 Annual Meeting
  • 発表場所: Las Vegas, United States
  • 年月日: 2015-11-14
  • 国際学会