研究課題/領域番号 |
15K20267
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
石川 慎一郎 佐賀大学, 医学部, 講師 (00404129)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 神経保護 / 網膜 / capase / 虚血再灌流 / アポトーシス / 網膜虚血再灌流 / 眼底酸素飽和度 |
研究成果の概要 |
緑内障は慢性進行性の視神経節細胞のアポトーシスを原因とする疾患であり、本邦の中途失明の原因として最多である。以前の研究でアポトーシスの抑制に、Caspase3, 9に対するsiRNAを導入することで、実験的な緑内障モデルで視神経節細胞のアポトーシスが抑制されることが知られていた。一方でsiRNAは生体内で容易に分解されることから、薬剤として用いるためには、効果を維持させる方法の確立が必要であった。本研究では、siRNAを生体内で安定化させるアテロコラーゲンとの複合体を用いて、生体内で毒性がないこと、眼内で安定すること、アポトーシスの抑制が示唆されることを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
緑内障は慢性疾患であり、70歳以上では10人に1人が罹患する疾患であり、今後の高齢化によりより多くの人が罹患すると考えられる。現在のところ、唯一エビデンスを有する緑内障治療は、眼圧を下降させることであるが、眼圧下降を行っても、なお視野障害が進行する症例が存在し、眼圧下降以外の治療法の開発が求められている。特に日本人の緑内障では眼圧が低いにも関わらず、視野障害が進行する正常眼圧緑内障が最多であり、あたらしい治療法の必要性が高い。本研究ではアテロコラーゲンとcaspaseに対するsiRNAが神経保護効果を示唆する成果が得られており、将来的な製剤開発の基礎となることが期待される。
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