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リリンパ浮腫の発症病態メカニズムの解明と新規の標的薬物治療の開発

研究課題

研究課題/領域番号 15K20306
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 形成外科学
研究機関東京大学

研究代表者

元木 英 (緒方英)  東京大学, 医学部附属病院, 登録研究員 (70648253)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2016-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2015年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワードリンパ浮腫 / 炎症 / CD4陽性T細胞 / リンパ管新生 / VEGFC
研究実績の概要

リンパ浮腫の基盤にある炎症プロセスと過剰なリンパ管新生について、その意義と、制御分子機構の解明を本研究者が開発したマウスモデルを用いて行った(①)。また、既に同定済みのリンパ浮腫抑制薬について、そのリンパ浮腫のプロセスへの作用機序を明確にした(②)。
①炎症プロセスの誘導機構とリンパ管新生、リンパ管成熟障害への寄与の解析
本研究者が確立したマウスリンパ浮腫モデルでは、リンパ球と単球・マクロファージを主体とした免疫細胞の集積が見られた。また、一部マクロファージはVEGF-C を発現していることが明らかとなった。従って、炎症プロセスが、リンパ管新生をもたらしている可能性が明らかとなった。さらにサイトカインの投与および中和抗体を用いた解析をin vitroおよびin vivo実験で行い、集積したリンパ球のうちCD4陽性T細胞(Th1,Th17)が産生するサイトカインがマクロファージを刺激してリンパ管新生を促進するVEGFC産生を促進していることがわかった。
②リンパ浮腫抑制薬の作用機序の解析
本研究者は、すでに炎症と血管新生への作用が知られている薬剤について、そのリンパ浮腫への作用を解析し、既に2 種の薬剤がリンパ管浮腫抑制作用を持つことを見いだしている。その作用機序に関して、薬剤がCD4陽性細胞の集積を抑制すること、そしてCD4陽性細胞のマクロファージへの関与が減少し、マクロファージからのVEGFC産生が抑制される結果、リンパ管新生と透過性亢進が抑制され浮腫が軽減することが明らかになった。

報告書

(1件)
  • 2015 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Excess Lymphangiogenesis Cooperatively Induced by Macrophages and CD4D T Cells Drives the Pathogenesis of Lymphedema2016

    • 著者名/発表者名
      Ogata F
    • 雑誌名

      Journal of Investigative Dermatology

      巻: 136 号: 3 ページ: 706-714

    • DOI

      10.1016/j.jid.2015.12.001

    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著 / 謝辞記載あり
  • [学会発表] Phenotypic modulation of smooth muscle cells in lymphedema following cancer treatment2015

    • 著者名/発表者名
      Fusa Ogata
    • 学会等名
      2015 European cancer congress
    • 発表場所
      Vienna(Austria)
    • 年月日
      2015-09-25
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書

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公開日: 2015-04-16   更新日: 2017-01-06  

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