研究課題
若手研究(B)
胎生期の無瘢痕性創傷治癒のメカニズムを探るために、ホールマウント染色標本を用いて創傷治癒組織の解析を行った。胎生13.5日目に作成した皮膚創傷組織を24時間後に回収して観察したところ、創部中心に向かって盛んに血管新生が行われている様子を捉えることができたが、胎生15.5日目以降になると、有意にその血管新生は減少していた。また、胎生13.5日目の創部には小型のマクロファージが表面を覆うように多数存在していたが、胎生15.5日目以降の創部ではほとんど認められなかった。同細胞が血管新生と皮膚の再生に関与している可能性が考えられた。