研究課題/領域番号 |
15K20331
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
救急医学
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
工藤 大介 東北大学, 医学系研究科, 講師 (30455844)
|
研究協力者 |
宮川 乃理子
松井 憲子
八木橋 真央
久志本 成樹
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 重症敗血症 / 長期転帰 / 認知機能 / Quality of life / バイオマーカー |
研究成果の概要 |
重症敗血症患者の長期的身体機能、認知機能およびQuality of Life (QOL)と、それと関係する因子を明らかにすることを目的に研究を行った。 1年後に外来診察を行うことができた33名の解析を行った。QOL(SF-36)のうち特に身体機能が国民標準値に比べて大きく低下しており、QOL調査のEuro-QOLにおいても「歩き回るのに問題がある」患者が16名(48%)であった。MMSE検査で認知症疑いとされるのは4/31名(12.9%)であった。これにより入院1年後には身体機能に問題を有する患者が多かった。これらと関係があるのは、入院時の併存症があることである可能性があった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで欧米からは、重症敗血症患者は、退院後年々死亡率が上がること、退院した患者で10.6%に認知機能障害を伴うこと、退院後も身体機能が低下し、その障害は長期に及ぶことが報告されていた。しかし、日本での調査や報告はなかった。本研究の結果は、人種や医療保険制度が欧米とは異なる日本での現状を把握するために重要なものである。 また、退院後の患者と家族の身体面および精神面に対して、必要となる医療的介入や社会的資源を提唱することができ、退院後の患者と家族の生活を支えることができる。長期転帰に関連する急性期から慢性期までの因子を明らかにすることで、その因子に対する治療方法の開発に繋がる。
|