研究課題/領域番号 |
15K20428
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
補綴・理工系歯学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
小椋 麗子 東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (50632014)
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研究期間 (年度) |
2017-02-07 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | インプラント / 咬合力 / 咬合感覚 / 咬合面形態 / インプラント対合歯 / VAS / 咬合接触 / 歯根膜感覚 / インプラントの咬合力 / インプラントの咬合感覚 / 主機能部位 |
研究成果の概要 |
インプラント及びその対合歯に対して,咬合面上の各部位での咬合力,咬合感覚の測定を行い,インプラントへの咬合接触の付与様式を模索した. 被験歯である下顎第一大臼歯部インプラントの咬合力には各測定点間で有意差は認められず,対合歯である上顎第一大臼歯では中央が頬側と比較して有意に高い結果となった.また,咬合感覚は上下顎共に各測定点間で有意な差は認められず,咬合力との相関も認められなかった.以上から,インプラントは咬合面のどの部位でも比較的安定した咬合力と咬みやすさを得られる一方,咬合感覚を得にくくなるため,天然歯よりも歯周組織やインプラント対合歯に対する影響を自覚しづらくなる可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インプラントを長期にわたり機能させるために,付与すべき咬合接触を模索することを目的として,インプラント及びその対合歯を被験歯として咬合面上の各部位における咬合力と咬合感覚の測定を行った.その結果,インプラントの場合にはどの部位でも安定した咬合力を得ることができるが,インプラントの咬合感覚は鈍磨であり,対合歯の咬合感覚をも鈍磨にさせることが示唆され,対合歯やその周囲組織への影響を感じ取ることが難しい可能性があることがわかった.すなわち,インプラントへの咬合接触は,インプラント自体よりも対合歯への咬合力の影響により一層留意して与える必要があると考えられる.
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