研究課題/領域番号 |
15K20430
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
補綴・理工系歯学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
勝木 梓 東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (00750613)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 部分床義歯 / 歯周炎 / デジタルサブトラクション / 重度歯周炎 / Digital subtraction |
研究成果の概要 |
歯周炎と診断された13名の被験者に15個の部分床義歯を装着し,19本の支台歯を被験歯とした.義歯装着後,6ヶ月に渡って,歯周組織の状態と咬合圧を記録した.エックス線評価にはデジタルサブトラクション法を用い,ベースラインと各測定日間で,グレーレベル(GL)を評価した.歯周組織の状態は観察期間を通じて有意な変化を認めなかった.義歯装着日の義歯あり・なしの支台歯にかかる咬合圧に有意差を認めた.遠心骨頂部のGLが装着1週間後のみ有意に上昇した.デジタルサブトラクション法による評価より,義歯装着後早期に,支台歯の遠心骨頂部に機械的刺激への反応が確認されたものの,6ヶ月後にはベースラインの水準に戻った.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
残存歯が歯周炎等で弱体化している場合には,ブリッジやインプラントの適用も困難な場合が少なくなく,部分床義歯が選択される場合が少なくない.このような場合,残存歯を保護するための指針が各学会よりしめされているものの,科学的根拠には乏しかった.本研究の結果より,補綴専門医によって適切に設計された部分床義歯の装着によって,機能回復が図られる一方で,残存歯の歯周組織は安定的に維持されることが科学的に示された.また,義歯装着後,約1週間で支台歯にはストレスによる一時的な変化が生じることも示唆され,義歯装着後早期の義歯調整や経過観察の重要性も示唆された.
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