研究課題
若手研究(B)
人工歯や抜去歯をポンティックとして用い、両隣在歯に接着固定させるダイレクトボンディングブリッジは、健全なエナメル質を保存できる有効な欠損補綴治療のひとつである。これまで、当研究室では硬質レジン歯(エンデュラ、松風)を用いた本ブリッジの臨床応用を行うと共に接着性に関する基礎的な評価を行い、術式に改良を加えてきた。その結果、多くの症例で良好な臨床経過が得られている。しかし、接着耐久性や審美性の面で満足のいく結果が得られない症例もあり、これらを改善できるポンティックが望まれる。本研究では、ジルコニアポンティックを用いたダイレクトボンディングブリッジの維持力を明らかにする目的で、ポンティックを接着固定したブリッジ模型を用いて荷重試験を行って維持力をin vitroで評価した。その結果、ジルコニア製ポンティックが抜去歯およびアクリルレジン歯と同等の維持力を示し、硬質レジン歯および陶歯よりも優位に高い値を示した。したがって、ジルコニアは本ブリッジの有用なポンティックとなる可能性が示唆された。また、最終年度は育休による研究中断のため、追加の研究実績はなくて、以上の内容となった。
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接着歯学
巻: 33(1) ページ: 24-31