研究課題/領域番号 |
15K20485
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
歯科医用工学・再生歯学
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
上田 順宏 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (40571005)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 下顎再建 / 手術シミュレーション / 下顎切除 / 口腔癌 / 顎骨骨髄炎 / 顎骨再建 |
研究成果の概要 |
遊離腓骨皮弁を用いた下顎再建では,十分に術前シミュレーションを行い,下顎の形状を正確に復元することが審美性において重要となる.また,術後の顔面軟組織の審美性の評価は十分になされていないため,術前シミュレーションシステムの開発と,術後の審美性の評価法の確立を目的とした. 術前シミュレーションとして下顎骨再建術計画システムである「biGAKU」の開発を行った. 術後の顔面軟組織の審美性の評価法について,3D顔面サーフェス画像による定量的評価を提案し,従来の主観的評価との相関関係を算出した.3D顔面サーフェス画像を用いた定量的評価は,従来の主観的評価に代わる迅速で臨床に適用可能な技術である結果であった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
下顎再建術後の整容性の評価として,定量的な評価方法を開発した.3Dカメラを用い3D顔面サーフェス画像に正中を検出し,この正中線にて再建側と非再建側を重ね合わせた.この両者間の誤差として生じる「差分体積」「最大陥凹値」は,現在まで用いられていたスコアによる主観評価の結果と相関しており,有用な方法であると考えられた.主観評価は,評価するタイミングや評価者による整容性の捉え方の違いが大きく,これらを定量的にとらえることで解消できるとともに,複数人での評価を行うより短時間での評価を可能とすると思われた.この方法は,顎骨再建術症例のみならず他の顎顔面手術後の患者の整容性の評価に応用できると考えられる.
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