研究課題/領域番号 |
15K20499
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
長谷 由理 北海道大学, 大学病院, 助教 (20626121)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 全身麻酔薬 / ATPase / 麻酔薬濃度 / 脳内ATPase / VOCセンサー / 局所麻酔薬 / Na,K-ATPase / Ca-ATPase / F型ATPase / Propofol / Desflurane / Thiamylal / Thiopental / Sevoflurane / propofol / desflurane / thiamylal / thiopental / sevoflurane |
研究成果の概要 |
全身麻酔薬のラット脳内ATPaseに対する作用を測定する系の開発と、作用の検討を行った。 水系溶媒中でATPase反応に対する揮発性麻酔薬の作用を定量的に解析するため、VOCセンサーを使用して麻酔薬濃度を簡便に測定する系を確立し、臨床応用可能であることを示した。また、沸点の低い揮発性麻酔薬のATPase活性に対する作用を、低温槽にて測定した。Desflurane、 sevoflurane、isofluraneは37℃と同様に4℃でもNa,K-ATPase活性を阻害し、isofluraneで最大であった。また、局所麻酔薬により可逆的に抑制されるCa- 及びMg- ATPase活性の存在が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
全身麻酔の作用機序が解明されていないなか、酵素活性に対する薬理学的な作用を検討する本研究は、機能に対する作用を検討する点で有用である。全身麻酔薬および麻酔関連薬の脳内ATPaseに対する作用について新たな情報を提供することができた。また、簡便に水溶液中の吸入麻酔薬濃度を正確に決定する方法を確立したことにより、ATPase活性に対する吸入麻酔薬の作用をより定量的に解析できるようになった。今後臨床へ応用していく道筋ができた点でも有意義であったと考える。
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