研究課題/領域番号 |
15K20506
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
平井 秀明 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (60598895)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 舌癌 / 摂食嚥下機能 / ビデオ嚥下造影検査 / 咽頭後壁 / 摂食嚥下障害 |
研究成果の概要 |
近年、摂食嚥下障害に関する認識が広まりつつある。舌癌患者においては食塊を形成し、咽頭へ送り込む舌を切除するため、摂食嚥下障害に直結する。今回、舌根と接触し嚥下圧を発生させる咽頭後壁が術後は代償性に突出するのではないか、という仮説を検証するため、ビデオ嚥下造影検査(VFSS)を施行した。当科で舌半側切除術以上の術式を行いVFSSを実施した58例中56例は経口摂取が可能であった。2例は胃瘻を造設したが、嚥下訓練により経口摂取が可能となった。本研究で咽頭後壁に代償性変化を認めた症例は確認できなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔の機能は構音や摂食嚥下を主としている。癌により舌の半分以上を切除した場合、欠損部は動きの伴わない皮弁で再建することとなる。その際は残存舌が代償性により働くが、舌根部と接触し、嚥下圧を形成する咽頭後壁も同様に代償性変化を来たすのではないかという仮説をたてた。結果的には代償性変化は認めなかったが、舌の半分以上を失った患者さんのほとんどが適切な訓練により経口摂取が可能であったことが証明された。
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