研究課題/領域番号 |
15K20513
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 愛知県がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
萩原 純孝 愛知県がんセンター(研究所), 共通機器室, 研究員 (40547551)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 頭頸部扁平上皮癌 / 血液腫瘍マーカー / 血清CD109 / 血清CD44 / TGFβシグナル / エクソソーム / 細胞外分泌 / 腫瘍マーカー / 細胞外分泌タンパク質 / CD44 / CD109 / エキソソーム / 扁平上皮癌 / TGFβシグナル / 前癌病変 |
研究成果の概要 |
頭頸部扁平上皮癌患者56例の術前後での血清CD109および血清CD44-variant6をELISA法で測定し、各臨床因子との関連を検討した。血清CD109値は、各臨床因子の2群間比較でT3+T4群(腫瘍径が大きいもの)やN1+N2群(リンパ節転移あり)の進行病態で高値を呈し、腫瘍切除やリンパ節郭清により有意に減少した。また、術前血清CD109値の各臨床因子を独立変数とした多変量解析では、「リンパ節転移の有無」が最も影響ある因子として同定された。CD44v6でも同様の解析を行ったところ、Stageの進行と共に有意に減少したものの、術前後の比較や多変量解析では有意な臨床因子は同定されなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果、術前血清CD109値を測定することにより頸部リンパ節転移の有無を診断したり、治療前後での相対的変化を解析することにより予後不良症例を予測することなどが可能になると思われた。頭頸部扁平上皮癌患者において血清CD109値を解析する方法は、一臨床検査として悪性度や予後予測の客観的評価のための新たな診断ツールになり得ると期待される。
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