メタボローム解析による唾液を用いた認知機能障害の新規診断・評価法の開発

• 研究課題/領域番号: 15K20566
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 外科系歯学
• 研究機関: 神奈川歯科大学
• 研究代表者: 東 雅啓 神奈川歯科大学, 大学院歯学研究科, 助教 (70707348)
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2018-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2017年度)
• 配分額: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円); 2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
• キーワード: 唾液 / 認知症 / メタボローム / メタボローム解析

研究成果の概要

本研究は，認知症患者における認知機能障害の病態と唾液成分変化との関連性を科学的に明らかにし，メタボローム解析による唾液を用いた認知機能障害の新規診断・評価法の開発を目標として行った．動物実験とヒトを対象とした実験を行い，認知機能障害による唾液成分の変化をメタボローム解析で明らかにした．これにより，唾液成分と認知機能を関連付ける物質が特定でき，唾液簡易キットの検討が可能となった．

研究成果

• [雑誌論文] Salivary Gland Derived BDNF Overexpression in Mice Exerts an Anxiolytic Effect. (2017)
  • 著者名/発表者名: Saruta J, To M, Sugimoto M, Yamamoto Y, Shimizu T, Nakagawa Y, Inoue H, Saito I, Tsukinoki K
  • 雑誌名: International Journal of Molecular Sciences 巻: 18 号: 9 ページ: 1902-1902
  • DOI: 10.3390/ijms18091902
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Continuous combined intake of polydextrose and lactitol stimulates cecal fermentation and salivary IgA secretion in rats (2017)
  • 著者名/発表者名: Y. Yamamoto, T.Takahahi, M.To, Y. Nakagawa, T. Hayashi, J. Saruta, K. Tsukinoki
  • 雑誌名: Ｊｏｕｒｎａｌ ｏｆ Ｏｒａｌ Ｓｃｉｅｎｃｅ 巻: 59 号: 4 ページ: 603-610
  • DOI: 10.2334/josnusd.16-0820
  • NAID: 130006286525
  • ISSN: 1343-4934, 1880-4926
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] DBAマウスにおける血中および唾液中抗CCP抗体量の関連性についての研究 (2017)
  • 著者名/発表者名: 坂口和歌子, 東雅啓, 猿田樹理, 清水智子, 鎌田要平, 槻木恵一
  • 雑誌名: 神奈川歯学 巻: 52 ページ: 14-18
  • NAID: 120006714409
  • 査読あり
• [雑誌論文] Effects of yogurt fermented with Lactobacillus delbrueckii ssp. bulgaricus OLL1073R-1 on the IgA flow rate of saliva in elderly persons residing in a nursing home: A before-after non-randomised intervention study. (2017)
  • 著者名/発表者名: Yamamoto Y, Fujino K, Saruta J, Takahashi T, To M, Fuchida S, Shimizu T, Kamata Y, Misawa K, Tsukinoki K
  • 雑誌名: Gerodontology. 巻: 34 号: 4 ページ: 479-485
  • DOI: 10.1111/ger.12296
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Salivary lactoferrin is transferred into the brain via the sublingual route. (2017)
  • 著者名/発表者名: Hayashi T, To M, Saruta J, Sato C, Yamamoto Y, Kondo Y, Shimizu T, Kamata Y, Tsukinoki K
  • 雑誌名: Bioscience, Biotechnology, Biochemistry 巻: 29 号: 7 ページ: 1-5
  • DOI: 10.1080/09168451.2017.1308241
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Human β-defensin-2 and interleukin-1β expression in response to Porphyromonas gingivalis challenge in mice transplanted with periodontitic human gingiva (2017)
  • 著者名/発表者名: Shimizu Tomoko、To Masahiro、Kamata Yohei、Saruta Juri、Sato Takenori、Fuchida Shinya、Hamada Nobushiro、Tsukinoki Keiichi
  • 雑誌名: Microbial Pathogenesis 巻: 107 ページ: 38-43
  • DOI: 10.1016/j.micpath.2017.03.008
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Relationship between salivary immunoglobulin a, lactoferrin and lysozyme flow rates and lifestyle factors in Japanese children: a cross-sectional study. (2016)
  • 著者名/発表者名: Ide M, Saruta J, To M, Yamamoto Y, Sugimoto M, Fuchida S, Yokoyama M, Kimoto S, Tsukinoki K.
  • 雑誌名: Acta Odontol Scand. 巻: 74(7) 号: 7 ページ: 576-583
  • DOI: 10.1080/00016357.2016.1223340
  • 査読あり
• [雑誌論文] The Salivary IgA Flow Rate Is Increased by High Concentrations of Short-Chain Fatty Acids in the Cecum of Rats Ingesting Fructooligosaccharides. (2016)
  • 著者名/発表者名: Yamamoto Y, Takahahi T, To M, Nakagawa Y, Hayashi T, Shimizu T, Kamata Y, Saruta J, Tsukinoki K.
  • 雑誌名: Nutrients 巻: 8 号: 8 ページ: 500-500
  • DOI: 10.3390/nu8080500
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Voluntary exercise increases IgA concentration and polymeric Ig receptor expression in the rat submandibular gland. (2016)
  • 著者名/発表者名: Kurimoto Y, Saruta J, To M, Yamamoto Y, Kimura K, Tsukinoki K.
  • 雑誌名: Biosci Biotechnol Biochem. 巻: 80(12) 号: 12 ページ: 2490-2496
  • DOI: 10.1080/09168451.2016.1217145
  • 査読あり
• [雑誌論文] Features of occlusal state in female Japanese patients with migraine: a case-controlled study. (2016)
  • 著者名/発表者名: Takeuchi M, Saruta J, Kato M, Sugimoto M, Kamata Y, Shimizu T, To M, Kawata T, Igarashi H, Tsukinoki K.
  • 雑誌名: Cranio. 巻: 34(6) 号: 6 ページ: 382-387
  • DOI: 10.1080/08869634.2015.1106808
  • 査読あり
• [雑誌論文] Grinding patterns in migraine patients with sleep bruxism: a case-controlled study. (2016)
  • 著者名/発表者名: Kato M, Saruta J, Takeuchi M, Sugimoto M, Kamata Y, Shimizu T, To M, Fuchida S, Igarashi H, Kawata T, Tsukinoki K.
  • 雑誌名: CRANIO®: The Journal of Craniomandibular & Sleep Practice 巻: 23 ページ: 1-7
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] 唾液の多機能性に関する検討－全身管理における有用性と脳機能への効果－ (2015)
  • 著者名/発表者名: 東雅啓，猿田樹理，近藤裕介，山本裕子，松木千紗，清水智子，鎌田要平，佐藤光栄，駒津栄雄，槻木恵一．
  • 雑誌名: 神奈川歯学 巻: 50 ページ: 94-97
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Intake of indigestible carbohydrates influences IgA response and polymeric Ig receptor expression in the rat submandibular gland. (2015)
  • 著者名/発表者名: Yamamoto Y, To M, Hayashi T, Shimizu T, Kamata Y, Saruta J, Takahashi T, Tsukinoki K
  • 雑誌名: British Journal of Nutrition 巻: 113 号: 12 ページ: 1895-1902
  • DOI: 10.1017/s0007114515001403
  • 査読あり / オープンアクセス
• [学会発表] 顎関節と全身疾患との関連性についての形態学的検討． (2018)
  • 著者名/発表者名: 東雅啓，河田亮，松尾雅斗
  • 学会等名: 第123回 日本解剖学会総会・全国学術集会
• [学会発表] 神奈川歯科大学大学院基幹研究プロジェクト基盤研究1.神奈川歯科大学発口腔科学で健康づくり！口腔機能を指標とした生活習慣病のリスクスクリーニングとリスクマネジメント． (2018)
  • 著者名/発表者名: 松尾雅斗、青木香、大橋桂、河田亮、佐々木悠、佐藤武則、高橋聡子、東雅啓、渕田慎也、吉田彩佳、居作和人、渡辺清子、吉野文彦、合田征司、高橋俊介、二瓶智太郎、浜田信城、山本龍生、槻木恵一
  • 学会等名: 第155回 神奈川歯科大学学会例会
• [学会発表] 口腔機能を指標とした生活習慣病のリスクスクリーニングとリスクマネジメント- 神奈川歯科大学大学院大講座分野融合型基幹研究１-. (2017)
  • 著者名/発表者名: 松尾雅斗、髙橋聡子、東雅啓、髙橋俊介
  • 学会等名: 第52回 神奈川歯科大学学会総会
• [学会発表] 脂質異常症における血液および唾液中成分変化の解析-神奈川歯科大学大学院大講座分野融合型基幹研究１-． (2017)
  • 著者名/発表者名: 東雅啓，猿田樹理，窪田展久，槻木恵一
  • 学会等名: 第52回 神奈川歯科大学学会総会
• [学会発表] 高齢者における顎関節の形態学的研究-神奈川歯科大学大学院大講座分野融合型基幹研究１-. (2017)
  • 著者名/発表者名: 河田亮，東雅啓，玉置勝司，松尾雅斗
  • 学会等名: 第52回 神奈川歯科大学学会総会
• [学会発表] 加齢に伴う歯肉微小循環変化に対する物理的刺激（歯肉マッサージ）の効果―神奈川歯科大学大学院大講座分野融合型基幹研究1― (2017)
  • 著者名/発表者名: 日髙弘一，高橋聡子，吉田彩佳，吉野文彦，東 雅啓，日髙恒輝，松尾雅斗，高橋俊介
  • 学会等名: 第52回 神奈川歯科大学学会総会
• [学会発表] 脱灰自家抜去歯顆粒を用いた 歯槽骨造成療法後の歯周組織変化について． (2017)
  • 著者名/発表者名: 小笠原敬太, 東雅啓, 奥寺俊允, 中村 社綱, 松尾 雅斗
  • 学会等名: 第47回 口腔インプラント学会学術大会・総会
• [学会発表] 多血小板フィブリン(PRF)適応後における骨欠損再生過程の形態学的研究． (2017)
  • 著者名/発表者名: 奥寺俊允，東雅啓，松尾雅斗
  • 学会等名: 第47回 口腔インプラント学会学術大会・総会
• [学会発表] インプラント周囲炎時の歯周組織の微小循環変化について． (2017)
  • 著者名/発表者名: 山本麗子，東雅啓，松尾雅斗
  • 学会等名: 第47回 口腔インプラント学会学術大会・総会
• [学会発表] 高齢者における顎関節の形態学的研究． (2017)
  • 著者名/発表者名: 東雅啓，河田亮，松尾雅斗
  • 学会等名: 第59回 歯科基礎医学会学術大会・総会
• [学会発表] ポリデキストロースとラクチトールの継続摂取がラットにおける腸内発酵と唾液中IgA分泌速度に与える影響. (2017)
  • 著者名/発表者名: 山本裕子, 猿田樹理, 東雅啓, 槻木恵一
  • 学会等名: 第59回 歯科基礎医学会学術大会・総会
• [学会発表] 平成26－28年度の歯学部1年生における災害時歯科保健医療に対する意識調査の比較． (2017)
  • 著者名/発表者名: 東雅啓，中久木康一，渕田慎也，松尾雅斗，槻木恵一
  • 学会等名: 第36回 歯科医学教育学会総会・学術大会
• [学会発表] 盲腸における短鎖脂肪酸の吸収とラット唾液中IgA分泌速度の関連 (2017)
  • 著者名/発表者名: 山本裕子, 猿田樹理, 東雅啓, 高橋徹, 槻木恵一
  • 学会等名: 第71回 日本栄養・食糧学会大会
• [学会発表] 認知症モデルマウスにおける唾液中の認知機能マーカーの探索 (2016)
  • 著者名/発表者名: 東雅啓，杉本昌弘，猿田樹理，山本裕子，松尾雅斗，槻木恵一
  • 学会等名: 第58回歯科基礎医学会学術大会
  • 発表場所: 札幌
  • 年月日: 2016-08-24
• [学会発表] 認知機能障害による唾液成分への影響 (2016)
  • 著者名/発表者名: 東雅啓，杉本昌弘，猿田樹理，松尾雅斗，槻木恵一
  • 学会等名: 第51回神奈川歯科大学学会総会
  • 発表場所: 横須賀
• [学会発表] 唾液腺BDNF強制発現トランスジェニックマウスにおける神経生理学的変化とヒトの精神神経疾患の病態評価における唾液検査の応用. (2015)
  • 著者名/発表者名: 東雅啓, 猿田樹理, 杉本昌弘, 近藤裕介, 齋藤一郎, 槻木恵一
  • 学会等名: 第57回 歯科基礎医学会学術大会
  • 発表場所: 新潟
  • 年月日: 2015-09-11
• [図書] 病理学総論にもとづく口腔病理学第2版 第8章 遺伝子異常・先天異常・発育異常. (2017)
  • 著者名/発表者名: 東雅啓,槻木恵一.
  • 総ページ数: 201
  • 出版者: 永末書店