研究課題/領域番号 |
15K20640
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会系歯学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
皆川 久美子 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (30749990)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 抑うつ / 高齢者 / メタボリックシンドローム / 歯周病 / 認知症 / 調査 / 文献検索 / アルツハイマー病 |
研究成果の概要 |
アルツハイマー型認知症を含む大半の認知症の初期症状が抑うつや不安であると言われている。そのため、我々は認知症発症あるいは認知機能低下のサロゲート指標として対象者の抑うつ感を評価指標に用いることとした。 本研究では、新潟県魚沼地区に居住する65歳以上の高齢者を対象に、現在歯数と心の健康状態の関連についての検討を行った。メタボリックシンドローム該当者あるいはメタボリックシンドローム予備軍において、現在歯数19本以下の者は、20本以上の者と比較して、心と体の健康状態が悪い者の割合が有意に高いという結果が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高血糖をはじめとするメタボリックシンドロームの危険因子の有病率は年齢とともに上昇すると報告されており、加齢による歯周病の増悪・喪失歯数の増加は本国の歯科疾患実態調査からも明らかである。 本研究では抑うつ傾向が特に高くなる65歳以上の高齢者において、メタボリックシンドローム有病者における歯数と抑うつ状態との関連について示唆することができた。 歯の喪失およびメタボリックシンドロームはどちらも高齢期の認知症・抑うつ状態の発症・進行に寄与する可能性が高い。そのため、歯の喪失予防、メタボリックシンドロームの予防に努めることが老年期の健康維持のために重要であることが示唆された。
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