研究課題/領域番号 |
15K20642
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会系歯学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
橋野 恵衣 大阪大学, 歯学研究科, 招へい教員 (90614553)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 希少糖 / メタボローム解析 / 歯周病 / タガトース / マイクロビオーム / 歯周病予防剤 |
研究成果の概要 |
これまでの我々の研究成果やヒト唾液メタボローム解析によって得られた「健康歯肉をもつ成人の唾液中には、ある種の希少糖が高濃度存在する」という予備的知見から、特定の希少糖は口腔が健康であるためのプレバイオティクス作用等を有する物質であるとの着想を得て、それを検証することを本研究の目的とした。研究期間内に,縁上付着物除去前後のヒト唾液のメタボローム解析を進め、健康歯肉あるいは歯垢付着をみとめる歯肉をもつ被験者の唾液プロファイルに各々特徴づけられる物質や、歯周組織に由来する慢性炎症の重症度と関連づけられる物質などを探索した。また、それらの物質による口腔細菌の増殖等への影響を検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究における唾液メタボローム解析によっていくつかの物質が健康歯肉あるいは歯垢付着をみとめる歯肉をもつ唾液のプロファイルに各々特徴づけられることが明らかとなった。得られたデータセットを説明変数とし、歯周組織慢性炎症度を目的変数として回帰分析を行ったところ、これらの物質のいくつかは歯周組織に由来する慢性炎症の重症度と関連づけられ、歯周病由来の慢性炎症を評価できる可能性も示唆された。また、そのうちの一つであるタガトースには、いくつかの口腔細菌の増殖やバイオフィルム形成に抑制的な働きを示すことを検証し、健全な口腔細菌叢の維持に役立つプレバイオティクスとしての用途に用いる可能性が示された。
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