研究課題/領域番号 |
15K20668
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
吉良 いずみ 大分大学, 医学部, 講師 (70508861)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 便秘症状 / 温罨法 / セルフケア / 抗がん剤 / QOL / 化学療法 / 看護学 |
研究成果の概要 |
本研究は、がん化学療法中の患者の便秘症状について侵襲性が低く便秘症状の改善効果と安全性が確認された看護技術である温罨法技術を用い、がん化学療法中の成人女性への便秘症状への効果について検討したものである。がん化学療法中の患者の便秘症状を有する対象者に対して温罨法を実施し、便秘に関する自覚症状および排便状態の改善について調査を行った。結果、対象の症状の悪化等で十分なデータを取得することができなかった。これまでの研究では健康な成人が対象であり、治療を実施継続している対象者でのデータがなかったことから、対象選定および疾患を有する、あるいは治療中の対象者への温罨法の実施における課題が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
便秘症状は、抗がん剤の使用前、直後、1週間後等で大きく変動し、薬剤や便秘薬により、便秘に加え下痢を併発することや、化学療法の実施回数や経過による排便状態の変化が示唆された。また、がん化学療法中の患者の温罨法による便秘の自覚と排便状態への効果については、対象の症状の悪化等で十分なデータを取得することができなかった。先行研究では、健康成人が対象であり、治療継続中の対象者ではなかったことから、治療中の対象者への温罨法の実施における困難性が明らかになった。今後は、便秘に限らず腸動の改善を必要とする対象者への介入研究によりデータを蓄積し、治療中の対象者に対しても実施を拡大していけるように研究を進める。
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