研究課題/領域番号 |
15K20681
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 聖路加国際大学 |
研究代表者 |
加藤木 真史 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 助教 (70521433)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 離床 / 早期離床 / 周手術期 / 看護 / プログラム開発 / 生活行動 / 消化器外科 / 看護技術 |
研究成果の概要 |
現在の離床援助はいかに「歩行」を促すかに焦点が当てられ、生活行動に基づく援助にはなっていない。そこで、消化管切除術を受けた患者42名を対象とし、生活行動に基づく離床ケアプログラム(生活行動促進ケア)の効果を、歩行に焦点を当てた離床ケアとの比較から検証した。 その結果、生活行動促進ケア群では、患者が離床してとる生活行動の種類が有意に多く、酸素投与時間および退院基準を満たした日数が有意に短かった。また、本人の回復感の得点に関して、生活行動促進ケア群でその変化が大きかった。以上より、生活行動促進ケアは患者の離床を促進し,心身の回復をもたらすことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
手術を受ける患者の高齢化に伴い、患者が身体機能を損なうことなく、早期退院、早期社会復帰を遂げるために、術後早期からの離床を実現することは重要である。患者に生活行動を促すことが、離床と心身の回復をもたらしたという本研究の成果は、歩行のみに焦点をあてた離床ケアを、生活行動に焦点をあてた離床ケアに転換することの意義を示している。加えて、生活行動を意識的に離床につなげる離床援助のあり方が、術後患者の回復に影響するという結果は、離床における看護の役割を明確にしており、多職種とのさらなる協同を促進するうえでも役立つ。
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