研究課題/領域番号 |
15K20721
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 淑徳大学 (2017-2018) 関西国際大学 (2015-2016) |
研究代表者 |
佐佐木 智絵 淑徳大学, 看護栄養学部, 准教授 (20335904)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 慢性心不全 / 活動の調整 / 解釈学的現象学 / 活動の体験 / ケアリング / 日常生活 / 活動 / 休息 / 体験の記述 / 活動量 / 活動の調整の体験 |
研究成果の概要 |
入退院を繰り返す慢性心不全患者が行っている、日常生活における活動の調整の意味を明らかにすることを目的に、ハイデガーの現象学的存在論の立場から語りの解釈を行った。2名の語りを解釈し、テーマとして【心不全の身体と生活してきた身体の重なりを作らない】が導かれた。心不全の身体は医師の手元にあった。心不全の身体による活動と、生活してきた身体での活動は重なるものではなく、あたかも別々のもののように語られていた。入退院を繰り返す心不全患者には、医療従事者が医療の一環として活動の調整が組み込まれるように活動の調整を引き受けたり、活動と症状の変化などを意味づけなおしていくような関わりが必要であると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果から、入退院を繰り返す慢性心不全患者においては、療養の一部を医療者が引き受けて手助けするように、治療やケアを組み立てることの必要性が示された。また、入退院を繰り返す慢性心不全患者にとって、心不全になった身体は手元にないものである可能性が高く、身体が患者の手元にあるものになるようなケアを並行することで、自己管理につながる可能性が示唆され、慢性心不全患者の再入院の低減につながると考える。
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