研究課題/領域番号 |
15K20726
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生涯発達看護学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
菊地 紗耶 東北大学, 大学病院, 助教 (40455837)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 周産期メンタルヘルス / デイプログラム |
研究成果の概要 |
海外の母子デイホスピタルの訪問調査、当院における産後の精神科入院による母子分離の現状に関する後方視調査を行った。産後早期精神科母子デイプログラムを作成し、介入研究を行った。 後方視調査では、精神科入院が長期になることで母子分離が長期に及んでしまう現状や退院後も精神症状が不安定であることから育児再開まで期間を要し、ボンディングや母子の相互交流について評価や介入が必要と考えられた。母子デイプログラム介入研究では、参加者の満足度が高く、抑うつ症状の改善が認められたが有意差は見られなかった。今後は症例数を増やし有効性を検討する必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
海外では母子ユニットが存在し、重篤な精神疾患を有し精神科治療を要する妊産婦が児と共に入院し、治療と育児の両立が可能である。更に、外来においても、母子デイホスピタルが存在し、日中は病院で精神科治療や母子プログラムに取り組みながら、育児技術の習得、ボンディング促進が行われている。 日本では、産後うつ病の早期発見と介入が全国的に展開されているが、今後はより有効な介入方法の検討が必要である。本研究は、抑うつ症状の改善だけでなく、母の子どもに対するボンディング(絆)や家族関係といった、周産期特有の問題に対する包括的な介入方法の一つの可能性を示していると考えられる。
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