研究課題/領域番号 |
15K20731
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生涯発達看護学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
廣山 奈津子 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 助教 (00733081)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 知的障害者 / 家族看護 / 高齢者 / 親なき後 / 知的障害児者 / 家族 / 家族支援 / ナラティヴ / 看護学 |
研究成果の概要 |
在宅で長期間にわたり知的障害者を養育してきた高齢期にある親の経験を記述するために、文献検討と知的障害者を育てた親へのインタビュー調査を行った。文献検討により、本邦の知的障害者とその主要な介護者である親を取り巻く課題や支援状況をまとめ発信した。成人の知的障害者のケアは親の高齢化による養育力の低下や、親なき後の成人知的障害者の生活の場の在り方が課題となっていた。親たちは、自分が育てられなくなったときや子の健康状態の悪化で施設にいられなくなることを不安に思う一方で、仲間とのつながりや子育てを長く経験できたことを知的障害者を育てたことによって得られた貴重なものととらえていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢化によって引き起こされている様々な問題の一つとして、知的障害者の高齢化も徐々に表面化し、医療ケアの需要が高まってきた。知的障害者とともに生活する親は、障害がない子どもと生活する親にくらべ、子どもとの結びつきが強く、子が成人してからも意思決定を担うなど、独特で濃密な親子関係が築かれることが多いため、医療者がケアを提供する際は、一般的な親子関係にある親を想定した関わりではなく、その独特な養育経験を理解した関わりが必要となってくる。よって、これらの人達の経験の構造を理解することは、医療者によるケア提供や、意思決定支援の際の情報として活用することができる。
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