小児在宅ケアにおける訪問看護によるレスパイトケア提供の現状を明らかにすることを目的に、9県711訪問看護事業所の看護師を対象に質問紙調査を実施した。325名より回答が得られた。小児を受け入れている事業所では、利用者からのレスパイトケア依頼に対して、ほとんどの事業所が依頼を受け入れ、実施していた。一方、小児を受け入れていない事業所も含めた全体においては、約9割の看護師がレスパイトケア提供の重要性を認識しているにも拘らず、実際に利用者からの希望や依頼があった場合4割以上が対応できないと回答した。小児に対応可能な訪問看護師の人材不足や他訪問との調整が難しいなど体制における課題が明らかとなった。
|