研究課題/領域番号 |
15K20750
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生涯発達看護学
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
高橋 由紀 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 准教授 (80346478)
|
研究協力者 |
玉腰 浩司 名古屋大学
Widström Ann-Marie Karolinska Institutet
Svensson Kristin Karolinska Institutet
Brimdyr Kajsa Healthy Children Project
田辺 圭子 一宮研信大学
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 早期母子接触 / 9 stages / 哺乳探索行動 / 国際比較 / widsrtom 9 stages / 新生児 / skin-to-skin contact / birth / full-term infant / 哺乳行動 / 正期産 / 母親 |
研究成果の概要 |
研究目的は、健康な正期児の哺乳探索行動を明らかにすることである。研究方法は、出生直後からの早期母子接触場面におけるビデオレコーダーを使用した観察法である。分析は、Widstromの9stagesに基づき、各哺乳探索行動の出現時間を解析、国際比較をおこなった。研究対象となった母子は24組(男児9名、女児15名)、母親の平均年齢は29.2±4.3歳であった。本研究では、啼泣時間が平均16秒と非常に短い時間であった。助産師は母親の要望により新生児を移動させることが多く、その結果、新生児のstageが変動することが示された。出産場面において新生児がリードする吸啜のためには、助産師の関り方が影響する。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国際比較の結果から、助産師の介入による新生児の哺乳行動の中断・再開が繰り返され、新生児主体の哺乳行動過程を経ることが難しいことが示唆できた。これは、産科医療の中で、助産師が母子に支援することがサービスとして定着していることが影響していると考えられた。新生児を主体とした哺乳を検討する場合、サービスのあり方を再度考える機会となった。加えて、国際比較により、日本人の新生児は比較国と比べて活動が活発でないことを明らかにした。これは、分娩室環境だけでなく、近年のわが国の出生体重の低体重化やそれに関連する妊娠期の胎内環境の影響も関連している可能性があることを示唆した。
|