研究課題
若手研究(B)
本研究では在宅や施設における認知症の人のQOLの実態を把握するとともに、QOLと関連するケア提供者側の要因を明らかにして、長期療養を行う認知症の人のQOLを維持・向上する認知症ケアを提供するための方策を提言した。居宅介護サービスの利用者は小規模多機能型居宅介護や認知症対応型生活介護よりもQOLが低かった。QOLの低下には居宅介護支援専門員で行動心理症状に対する心理社会的介入への理解が低いことが関連していた。そこでチームによる心理社会的介入のPDCAサイクルを支援する認知症ケアプログラムを考案し、看護・介護職員を対象とした研修プログラムを開発した。RCTにより研修プログラムの有効性が示された。
本研究はケア環境に関わらず、長期療養を行う認知症の人のQOLを維持・向上する認知症ケアの提供に資するケアモデルを提示した。提案された認知症ケアモデルは職種や事業所・施設の種類を限定しない、また認知症に必ずしも特化していない様々な介護現場で適用可能性がある。ケアプログラムの開発と普及を通じて、認知症ケアを普遍的なケアとして展開することに貢献しうる。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (14件) (うち国際共著 2件、 査読あり 14件、 オープンアクセス 3件、 謝辞記載あり 7件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 4件)
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