研究課題/領域番号 |
15K20842
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
自然共生システム
環境農学(含ランドスケープ科学)
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研究機関 | 帯広畜産大学 |
研究代表者 |
赤坂 卓美 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教 (40748357)
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研究協力者 |
内田 圭
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 耕作放棄地 / 生物多様性保全 / 農畜産 / 再生可能エネルギー / 生態系サービス / 害虫抑制 / 家畜 / 生物多様性 / 再利用 / 太陽光発電 |
研究成果の概要 |
本研究は耕作放棄地を用いた新たな経済活動が生物多様性に与える影響を明らかにし、経済性を有する生物多様性保全戦略について検討した。結果、太陽光発電施設においては、施設内を強度(砂利等による)に管理した施設に比べ、除草剤や草刈により中程度に管理している施設で生物多様性が高かった。加えて、家畜による雑草管理を行っている施設では管理コストが大幅に削減でき、生物多様性も増加させられる可能性が示唆された。この他、耕作放棄地に導入された家畜は健康状態が向上し、放棄地に誘致された鳥類により周囲の農地の害虫抑制機能も増加した。今後、耕作放棄地自体が有する生態系サービスに光を当てた管理方法の検討が求められる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、今後も増加し続ける耕作放棄地の再利用方法について検討した。一般的に耕作放棄地を用いた生物多様性保全は自然再生的な側面が強く経済活動との両立を検討することが少ない。本研究では、人が使いながら生物多様性を保全可能な耕作放棄地の再利用手法を、人口減少や高齢化等、土地の放棄が生じている社会的背景を踏まえ低コスト化を前提に検討することができたことは社会的意義が高い。また、本研究は、家畜等を用いた粗放的な管理が一つの解決策であること、耕作放棄地自体が農畜産業にある貢献する可能性があること示唆し、農畜産学と生態学の融合という点で学術的にも意義があるだろう。
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