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新規関節炎抑制分子の制御機構の解明および治療戦略の確立

研究課題

研究課題/領域番号 15K20889
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 膠原病・アレルギー内科学
免疫学
研究機関筑波大学

研究代表者

井上 明日香  筑波大学, 医学医療系, 助教 (80636522)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2016-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2015年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2015年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード関節リウマチ / 炎症性サイトカイン / 好中球遊走
研究実績の概要

本研究では、TIARPの関節炎抑制機序を明らかにし、RAの新規治療法の開発に有用な機能部位を明らかにすることを目的としている。TIARP欠損マウスはK/BxN血清移入関節炎病態が増悪し、好中球除去により著明に関節炎が抑えられた。TIARP欠損好中球ではCXCR1/2の過剰な発現を認め、CXCL2への細胞遊走能が亢進していた。更にTNFα刺激したTIARP欠損滑膜細胞からのCXCL2およびIL-6発現亢進を認めた。更にIL-6受容体抗体を投与したTIARP欠損マウスでは関節炎病態が軽減し、好中球遊走が著明に抑制されていた。一方でTNF受容体阻害剤では差は認めなかった。このことからTIARPはIL-6に依存した好中球、滑膜細胞のCXCR1/2-CXCL2の抑制を介して関節局所への好中球遊走を阻害することが明らかとなった。更にTIARPの炎症抑制機能部位を明らかにするため、レンチウイルスベクターを用いてTIARP、2種類の変異体(N末端欠損型、exon3欠損型)を樹立した。TIARP導入細胞はIL-6産生が顕著に抑えられたが、N末端およびexon3欠損型TIARP導入細胞では抑制されなかった。このことからTIARPはN末端およびexon3部を介して、IL-6産生を抑制していることが明らかとなった。更にTIARPをターゲットとした治療を目指して、agonistic作用のある抗TIARPモノクローナル抗体の樹立を目指し、TIARP KOマウスにTIARP過剰発現細胞を免疫し、リンパ節細胞とミエローマ細胞とのハイブリダイゼーションを行い、TIARP反応性の29個のモノクローナル抗体産生株が得られた。今後は、agonisticあるいはantgonistic抗体を探索することとしている。このようにTIARPは好中球遊走ならびに炎症性サイトカイン産生を負に制御する分子であることが明らかとなった。agonisticな抗TIARPモノクローナル抗体による知見が得られれば、今後の関節リウマチをはじめとする炎症性疾患の新規治療ターゲットとなりうる可能性がある。

報告書

(1件)
  • 2015 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] TIARP regulates CXCL2/CXCR2 mediated neutrophil migration via the inhibition of IL-6.2015

    • 著者名/発表者名
      Asuka Inoue
    • 学会等名
      日本免疫学会
    • 発表場所
      札幌コンベンションセンター(北海道札幌市)
    • 年月日
      2015-11-18
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
  • [学会発表] TIARP attenuates autoantibody-mediated arthritis via the suppression of neutrophil infiltration into the joint.2015

    • 著者名/発表者名
      Asuka Inoue
    • 学会等名
      アメリカリウマチ学会
    • 発表場所
      サンフランシスコ(アメリカ)
    • 年月日
      2015-11-06
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
  • [学会発表] TIARP suppresses the migration of neutrophils via the inhibition of CXCL2/CXCR2 expression.2015

    • 著者名/発表者名
      Asuka Inoue
    • 学会等名
      第59回日本リウマチ学会
    • 発表場所
      名古屋国際会議場(愛知県名古屋市)
    • 年月日
      2015-04-23
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書

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公開日: 2015-04-16   更新日: 2017-01-06  

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