研究課題
若手研究(B)
反すうとは「社交状況での行為を終えた後に、そのときの状況(自分のパフォーマンスや他者の反応)を詳細に、かつ、否定的に振り返るプロセス」のことを指す。本研究では、反すうが維持されるプロセスを明らかにするために、社交不安症患者を対象とした質的なインタビュー研究を実施した。その結果、患者は:①期待とは異なり反すうによる利益を得られていないこと、②反すうの過程で一時的な解決策を見つけることもあるため反すうの肯定的信念が維持されること、③利益と不利益を勘案した上で葛藤を抱えながら反すうを続けることを選択していること、が明らかとなった。これらの知見は既存の反すうの理論を支持・拡張するものである。
社交不安症を抱える人の中で、反すうを行う人は、行わない人と比べて、認知行動療法の効果が十分に得られないことがこれまで指摘されてきました。この研究の結果は、反すうが維持されるメカニズムを明らかにした研究であり、今後、反すうを軽減するための新たな介入法の開発などに繋がることが期待されます。
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すべて 国際共同研究 (5件) 雑誌論文 (14件) (うち国際共著 5件、 査読あり 14件、 オープンアクセス 11件、 謝辞記載あり 7件) 学会発表 (6件) 図書 (2件) 備考 (1件)
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