研究課題/領域番号 |
15K20915
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
臨床心理学
精神神経科学
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
永岡 紗和子 千葉大学, 子どものこころの発達教育研究センター, 特任研究員 (10633315)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 強迫性障害 / 自閉スペクトラム症 / 心理教育 / 自閉スペクトラム / 発達障害 |
研究成果の概要 |
本研究は、自閉スペクトラム傾向の高い若年層向けの強迫性障害の心理教育について描いた漫画を作成し、テキストによる心理教育との効果の比較を試みた。大学生56名を対象に質問紙調査を実施した結果、自閉スペクトラム傾向の高群は、テキストよりも漫画での心理教育の方が治療を理解しやすいと評価する傾向が示された。また、テキストのみの心理教育では、自閉スペクトラム傾向の高群は低群よりも理解度が下がる傾向が示された。 これらのことから、自閉スペクトラム傾向の高い若者にとっては、治療を視覚的にイメージしやすい漫画での心理教育が、治療の理解を向上させる可能性があると考えられる。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
強迫性障害の認知行動療法は子どもの強迫性障害の治療の第一選択であるにもかかわらず、国内にて一般に使用される子ども向けの心理教育の書籍自体が無かった。よって、本研究にて漫画での心理教育を作成し効果の検証を試みたことは初の試みである。 また、自閉スペクトラム傾向を併存する若年患者にとって理解しやすい心理教育の開発は、「わかりやすさ」をより重視する分、強迫性障害の認知行動療法の初学者の教育にも役立つものであり、本邦における強迫性障害の認知行動療法の教育と普及に貢献できるだろう。
|