研究成果の概要 |
DNAの変異はがんの発生・進展に重要な役割を果たすが、RNA編集もがんに寄与する可能性がある。ヒトで最も一般的なRNA編集はアデノシンからイノシンへの編集で、がんにおけるmRNAのRNA編集については報告があるが、miRNAについては十分な検討がなく、非小細胞肺がんにおいてRNA編集を受けるmiRNAを探索することとした。肺腺がんのNGSデータ解析によりmiR-200b, 381におけるRNA編集の増加と、miR-99a, 379, 411, 497におけるRNA編集の減少を同定した。肺がん手術検体の解析ではmiR-99aのRNA編集低下は術後再発のバイオマーカーとなることが明らかとなった。
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