研究課題/領域番号 |
15K20932
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会学
ジェンダー
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研究機関 | 早稲田大学 (2016-2019) 東京大学 (2015) |
研究代表者 |
森山 至貴 早稲田大学, 文学学術院, 准教授 (50745510)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 同性婚 / パートナーシップ / 差別 / クィア理論 / セクシュアルマイノリティ / ヴァルネラビリティ / クリップ・セオリー / 新型コロナウィルス / 家族 / 男性学 / セクシュアリティ / 新しいホモノーマティヴィティ / ネオリベラリズム / パフォーマティヴィティ / クィア・ペダゴジー / 同性パートナーシップ / 社会運動 / 当事者性 / 社会学 / クィア・スタディーズ |
研究成果の概要 |
本研究の成果は大きく分けて3点にまとめられる。(A)同性婚や同性カップルのパートナーシップの問題が、カップルを形成する同性愛者以外のセクシュアルマイノリティのおかれた状況をかえって抑圧する可能性があると示したこと、(B)クィア理論の分野で用いられている「新しいホモノーマティヴィティ」概念が同性婚の問題に適用可能であるが、現在の日本の同性カップルをめぐる状況が必ずしも新しいホモノーマティヴィティ概念に完全に合致するものではないことを示したこと、(C)セクシュアルマイノリティの間の不均衡は「家族」という観点から読み解けると示したこと、である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究においては、同性婚や同性カップルのパートナーシップの問題が、カップルを形成する同性愛者以外のセクシュアルマイノリティのおかれた状況をかえって抑圧する可能性を明らかにした。 また、COVID-19の流行という予想外のできごとにより、セクシュアルマイノリティの間の不均衡が「家族」という観点から読み解けることが明らかになった。その意味で、同性婚をめぐる問題は、セクシュアルマイノリティに関する/の中の不平等の問題全般に直接的に連関するものである。この点は、セクシュアルマイノリティへの差別を減じる社会的施策に対して、一定のインプリケーションを与えるものと考えられる。
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