研究課題
若手研究(B)
本研究は癌進展に寄与する微小環境の発生機構の解明を目的として実施され、以下の成果を得た。(1)鉄欠乏環境下において神経膠腫(グリオーマ)細胞中の一部の亜集団が鉄リサイクル能を有するマクロファージ(Mφ)を誘導することが明らかとなり、微小環境の形成にグリオーマ細胞自身のストレス応答が密接に関与している可能性が示唆された。(2)このMφ誘導にはグリオーマ細胞における単球動員因子CCL2、およびMφ分化誘導因子GMCSFのエピジェネティックな遺伝子発現制御が関与していることが示唆された。これらは微小環境構築を標的とした新たな癌治療戦略の確立へと展開の期待できる有益な成果と考える。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 1件、 査読あり 6件、 オープンアクセス 3件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (9件) 図書 (1件) 備考 (2件)
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