研究課題/領域番号 |
15K20973
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
矯正・小児系歯学
保存治療系歯学
|
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
高 真紀子 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 非常勤講師 (10624306)
|
研究協力者 |
柿野 聡子
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 内部吸収 / 歯髄 / 乳歯 / 透過型光電脈波 / 小児歯科 / 光電脈波 / 歯髄診断 |
研究成果の概要 |
特発的内部吸収が生じた歯牙において、内部吸収が生じる前と生じた時点のTLPを測定したが、内部吸収の有無による波形の特徴的所見は認められなかった。ただし、これは対象歯牙が少なかったためとも考えられる。特発性内部吸収に罹患した歯牙の診断にCBCT撮影を行ったところ、吸収の部位や範囲を精査できた。しかし今後は、被曝量のない非侵襲的な診断方法の解明としてTLPの応用を検討していきたい。抜去歯牙については、特発性内部吸収に罹患した乳歯の抜去歯牙の切片を作成して組織学的観察を行なった他、吸収状態を調べるためにマイクロCTを用いて観察を行なった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、内部吸収の診断や解明につながるデータは得られなかったが、内部吸収が生じた歯牙を透過型光電脈派法により測定、診断することが可能になれば、臨床において内部吸収の早期診断方法の一つとして活用でき、診断で多様されるレントゲンによる被爆が軽減し、また永久歯との適切な交換期まで歯牙の保存的治療が期待できる。また、組織学的研究や免疫組織化学的研究をすることにより、内部吸収の解明の一助につながると考える。この解明によって病的吸収歯髄の早期発見や歯髄の温存、乳歯の生理的歯根吸収の解明につながるだろうと予測される。 歯科治療全般の技術にも応用され、歯の保存、失活歯の減少につながることが期待できる。
|