研究課題/領域番号 |
15K21017
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医学物理学・放射線技術学
放射線科学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
濱口 隆史 金沢大学, 附属病院, 診療放射線技師 (20749329)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | CT / Dual-energy / 物質弁別 / 肝脂肪含有率 / 脂肪肝 / MRI / 超音波 / コンピュータ断層撮影 / 輸血後鉄過剰症 / 脳梗塞 / 脳出血 |
研究成果の概要 |
肝臓の脂肪化を評価することは,非アルコール性脂肪肝炎のように進行性の病態において特に重要であるが,針生検は侵襲性が高く,画像診断による定量性の高いモニタリングが求められる.従来からCT検査は簡便に広範囲を撮像することが可能であり,臨床に広く利用されているが,MRI検査のように肝脂肪量を測定することはできなかった.近年,普及している2種類のX線エネルギーを用いた“dual-energy CT”装置における物質弁別手法を,肝臓に蓄積する脂肪のようにわずかな信号差も検出可能な独自のアルゴリズムに改変することで,MRI検査と同等の精度を持った肝脂肪含有率測定を可能にした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において構築した“dual-energy CTによる物質弁別システム”は,造影剤のように高いコントラストを生む物質濃度のみならず,わずかな信号変化しか発生しない臓器への沈着物濃度の定量化を可能にした.これを肝臓に蓄積する脂肪の測定に適用した結果,MRI検査と同等の解析精度を持っていることが確認された.本システムは,従来のCT検査で得られる形態的画像情報を損ねること無く,かつ,X線被ばくの増加や造影剤の投与を必要とせずに,機能的情報を追加できる点がこれまでに無い大きな特長である.
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