研究課題/領域番号 |
15K21034
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育心理学
教育学
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
塚越 奈美 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (60523701)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 幼児 / 秘密 / 関係性 / コミュニケーション / 親密度 / 自他理解 / 観察 / 教育系心理学 |
研究成果の概要 |
本研究は,私と他者との距離の問題に係る秘密に焦点を当て,幼児が秘密をどのようなものであると理解しているのかを,日常のコミュニケーションに焦点を当てることによって検討してきた。 研究を通し、幼児期は秘密とは情報を隠蔽することであるという理解を獲得していくが,その使用は他者を遠ざける目的ではなく,他者と親しくなるための手段として用いられることが多いことが示された。また,親しい他者との関係性においては,その距離を確認するための行動を様々な形でおこないながら,徐々に周囲との関係を広げていく様子が確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を通し,幼児期は秘密とは情報を隠蔽することであるという基本的な理解を獲得する年齢ではあるが,その使用は主に他者と親しくなるための手段として用いられていることが明らかになった。子どもが他者とどのように関係性を築いているのかを,私と他者との距離の問題に係る秘密に焦点を当てて検討することにより,数少ない幼児期の秘密に関する研究に新たな知見を提供できたものと考えられる。また,日常のコミュニケーションを中心に研究したことにより,保育や養育において大人が子どもの言動を理解するための一助にもなったものと考えられる。
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