研究課題/領域番号 |
15K21047
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
芸術一般
美学・芸術諸学
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研究機関 | 龍谷大学 (2017-2018) 静岡大学 (2015-2016) |
研究代表者 |
高岡 智子 龍谷大学, 社会学部, 講師 (80552835)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 東ドイツ / ポピュラー音楽 / ロック / 文化政策 / アイデンティティ / 娯楽 / 音楽史 / 若者文化 / 文化的記憶 / 冷戦 |
研究成果の概要 |
「東ドイツのロック」は再統一後にリバイバルし、「東ドイツ」アイデンティティとふかく関わる現象として注目されている。1970年代に「娯楽芸術」という東ドイツ特有のジャンルが誕生し、ロックをはじめポピュラー音楽は国家公認の音楽とされた。本研究では音楽史、美学、文化政策に着目し、以下の3つの点を明らかにした。(1)東ドイツのポピュラー音楽の変遷、(2)「娯楽芸術」ジャンルの成立から明らかになる東ドイツの芸術観、(3)音楽教育によるポピュラー音楽の制度化。こうした試みにより、従来の東ドイツ研究の枠組みを超えて、音楽社会学の領域に東ドイツのポピュラー音楽研究を位置付けた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
東ドイツのポピュラー音楽は、これまで東ドイツ研究あるいは地域研究の枠組みで論じられてきた。本研究は、そこに音楽史、美学、文化政策の視点を持ち込み、学際的な視野から「閉じられた」、「特殊な」東ドイツのポピュラー音楽を再考することで、あらたな音楽社会学の分野を開拓した。また、東ドイツのポピュラー音楽を「教育」という観点から分析し、ドイツにおける芸術観の変遷の一部を解明した。ポピュラー音楽の教育について検討することは、東ドイツをはじめとする旧社会主義圏に限らず、移民社会となったドイツにも有効な論点であることが指摘できた。
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