研究課題/領域番号 |
15K21085
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
脳計測科学
脳神経外科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
鈴木 崇士 京都大学, 充実した健康長寿社会を築く総合医療開発リーダー育成リーディング大学院, 特定助教 (10572224)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 生体光計測 / 光コヒーレンス断層法 / 脳循環代謝 / 神経代謝カップリング / 光コヒーレント断層法 / 脳血管障害 / 光生体計測 |
研究成果の概要 |
周波数ドメインOCTを用いて脳循環代謝を3次元的に評価するシステムの開発を行った。ラットおよびメダカを対象に生体イメージング実験を行い、血管構造を3次元的に可視化した。また、OCT信号から内部温度分布の推定を試みた。しかしながら、今回の用いたOCTの波長(900nm)では、温度分布をしめすことは困難であることが明らかとなった。そこで、ラット脳を対象に、レーザースペックル血流イメージングと赤外温度イメージングを用いた実験より、脳血流と脳温度を同時に計測し、2次元的に評価するイメージング法を開発した。その結果、脳温度と脳血流の乖離現象が確認された。これは脳循環代謝の理解の一助となりうる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳が活動すると、その場所でエネルギーが消費され、代謝によって熱が発生する。その熱は脳血流によって輸送され、その結果脳の局所において温度が変化する。このわずかな温度変化を知ることで、脳の活動の程度を知ることができる。また病気で血流が悪い箇所などでは、周辺よりも温度が高いことが予想され、脳温度によって異常を見つけることが考えられる。脳血管は脳内で3次元的な構造を有しているため、血流や温度の関係を3次元的に評価することが重要となってくる。光イメージングは、非侵襲的にこれらを評価することができる。本研究は、光イメージングにより脳温度と脳血流の生理学的基礎を明らかにすることを目的としている。
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