研究課題/領域番号 |
15K21088
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会学
地域研究
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研究機関 | 京都産業大学 (2017-2018) 開智国際大学 (2015-2016) |
研究代表者 |
菅原 祥 京都産業大学, 現代社会学部, 講師 (80739409)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ポーランド / 団地 / 社会主義 / 記憶 / 文化遺産 / ノスタルジア / ユートピア / 近代化 / ノヴァ・フータ / ティヒ / ポスト社会主義 / 都市 |
研究成果の概要 |
本研究では日本とポーランドを研究対象として、「ニュータウン」や「団地」のような、戦後の両地域において共通して見られた特徴的な都市空間に着目し、そこにおける近代化の記憶のあり方を比較社会学的に考察することを目標とした。研究の結果、日本でもポーランドでも、戦後に建設された団地やニュータウンのような都市空間が一種の「文化遺産化」やノスタルジアの対象となっている現象が確認できた。また、特にポーランドの事例においては、こうした社会主義の遺物の文化遺産化が、逆説的にも「社会主義」に極力言及しないことによって可能になっているということが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
20世紀の近代化経験を現在の時点からどのように振り返るかということは、日本のみならずやはり20世紀に大きな社会変動と上からの近代化を経験した東欧の旧社会主義圏においても重要な課題であり、この点に本研究の大きな学術的意義がある。特に、日本においてもポーランドにおいても、近年、過去の自国の歴史を理想化するような政治的傾向がますます強まっていることを考えると、そうした傾向を相対化し、近過去に関する新たな想像力のあり方を明らかにする本研究の社会的意義は大きいと言える。
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