研究課題/領域番号 |
15K21100
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
物理化学
生物物理学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
天野 健一 京都大学, 工学研究科, 助教 (30634191)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | コロイド表面化学 / 高分子 / 電解質 / 表面電位 / 数値解析 / 枯渇相互作用 / 小角散乱 / イオン液体 / コロイド粒子 / 平均力ポテンシャル / 数密度分布 / レーザーピンセット / 表面物理化学 / 原子間力顕微鏡 / 水和構造 / 溶媒和構造 / 液体の統計力学 / 逆計算 / 表面分析 / フォースカーブ / 数理工学 |
研究成果の概要 |
本研究では原子間力顕微鏡や表面力測定装置、ライン光ピンセットの3つの装置に着目し、これらの装置によって測定される表面間力から基板近傍に形成される溶媒和構造の逆計算手法について研究した。また、基板近傍やコロイド粒子表面近傍に形成される分散コロイド粒子らの配置構造の逆計算についても研究した。本研究を進めるためには拘束空間内における溶媒や分散コロイド粒子の性質も理解していなければならないので、それらが拘束される事で生じる摂動(変化)についても研究した。本研究によって逆解析技術を進展させる事が出来た。また、逆解析の結果からコロイド分散系における興味深い物理化学的性質について知見を深める事が出来た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
原子間力顕微鏡や表面力測定装置、ライン光ピンセットといった装置によって任意の2表面間の表面間力が液中で測定されるようになり、その測定データから基板表面近傍のミクロな構造が推測されるようになった。本研究で開発した逆計算技術によって推測から実際に求めるというステージに昇格させる事ができた。結晶や液体のバルクの構造解析技術は成熟したものであるが、表面近傍に形成されるソフトマターの構造解析技術はまだ成熟していない。よって本研究はソフトマターの構造解析技術を進展させたという所に学術的意義がある。また、本研究成果はソフトマターを利用した製品開発における試作品の表面分析にも利用でき、そこに社会的意義もある。
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