研究課題/領域番号 |
15K21110
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会・開発農学
地域研究
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研究機関 | 京都大学 (2015-2016, 2018) 北海道大学 (2017) |
研究代表者 |
山本 佳奈 京都大学, アフリカ地域研究資料センター, 特任研究員 (10723413)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 放牧地 / 合意形成 / 資源をめぐる争い / 資源利用 / 家畜飼料 / 農地 / 土地不足 / 牛 / 人口圧 / 生存基盤 / 資源管理 / タンザニア |
研究成果の概要 |
本研究では、アフリカ農村において資源をめぐる住民の対立が合意に至るにあたって、個人間の対立を地域全体の問題に転換する仕組みや、住民の生存基盤を優先する配慮が重要な鍵を握っていることを明らかにした。話し合いによる合意に至らない場合でも暴動が発生したり深刻な飼料不足になってはおらず、強い非合意が存在しない状態として合意が成立しており、それは必要最小限の努力で飼料を補填する住民の創意工夫によって可能になっていることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの研究で、アフリカの人々がもつ紛争解決のための潜在能力として対話力や交渉力がしばしば指摘されてきたが、本研究では、たとえ話し合いの場で合意に至らない場合においても、日常的に強い非合意が存在しない状態としての合意がありうることに着目し、こうした合意が成立するうえで、人々が資源利用において創意工夫を重ね深刻な状況を回避することの重要性を明らかにし、アフリカの紛争研究に新たな視座を提示したといえる。
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