光波の強度だけでなく,位相を含めた複素振幅情報を計測することは,あらゆる分野で重要である.特に,生体細胞は光吸収をともなわない無色透明な試料が多く,位相イメージングの需要は高い.本研究では,従来の位相イメージング法では困難だった筐体の簡素化と小型化に取組んだ.特に,参照光を必要としないシングルショットイメージング、単一受光素子を用いた位相イメージングのデモンストレーションを行い良好な結果を得た.これらの成果は米国光学会誌において7篇の論文として発表している.本研究は電子線,X線,可視光,赤外線,テラヘルツ波等の様々な光波センシングへの展開が期待できる.
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