研究課題/領域番号 |
15K21151
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
経済政策
地域研究
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研究機関 | 近畿大学 (2018) 神戸大学 (2015-2017) |
研究代表者 |
丸山 佐和子 近畿大学, 経済学部, 准教授 (90584558)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 欧州連合 / 地域統合 / 欧州単一市場 / スウェーデン / 貿易構造 / 貿易統計 |
研究成果の概要 |
スウェーデンのEU加盟が経済に及ぼす影響を分析した結果,以下の三点が明らかになった。第一に,経済制度に関する分析から,3つの制度改革を含む国内の制度変更はスウェーデンの経済制度をオープンな仕組みに変えるものであったといえる。第二に,貿易データを用いた分析により,スウェーデンのEU域内貿易は近隣諸国との間で生じやすく,また継続しやすいことが明らかになった。第三に,このデータ分析作業を行う過程で,EU加盟に伴う貿易統計作成方法の変更により貿易統計の連続性が欠如する問題が生じていることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究から得られた成果の学術的意義として,第一に,市場統合により生じる変化を日本と同様の先進国の視点から改めて考察したことが挙げられる。第二に,貿易の外延・内延や貿易の耐久性といった新しいトピックに取り組み,エビデンスを蓄積したことである。第三に,EU域内の貿易構造を分析する新たな視点と手法を提示したことである。 社会的意義としては,第一に英国のEU離脱が注目される中,加盟や離脱に伴い生じうる政策的な変化を実例をもとに提示したことが挙げられる。第二に欧州単一市場への加盟や離脱の影響を定量的に把握する上で支障となるデータ上の問題を指摘したことが挙げられる。
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