重症インフルエンザ肺炎における抗HMGB-1抗体の治療効果の検討

• 研究課題/領域番号: 15K21184
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 救急医学; 小児科学
• 研究機関: 岡山大学
• 研究代表者: 野坂 宜之 岡山大学, 大学病院, 助教 (30713961)
• 研究協力者: 森島 恒雄 岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 特命教授 ; 西堀 正洋 岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 ; 塚原 宏一 岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 ; 松川 昭博 岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 ; 劉 克約 岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助教 ; 八代 将登 岡山大学, 大学病院, 助教 ; 山田 睦子 岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 研究員 ; 畑山 一貴 岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 大学院生
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2017-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2016年度)
• 配分額: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円); 2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円); 2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
• キーワード: インフルエンザ肺炎 / HMGB-1 / 抗体治療 / インフルエンザ / 小児感染症 / 抗体

研究成果の概要

近い将来発生しうるインフルエンザ・パンデミックに向け、新たな治療戦略の選択肢の確立が必要だ。我々はHigh Mobility Group Box-1(以下、HMGB1)という炎症物質に注目し、重症インフルエンザ肺炎モデルに対する抗HMGB1抗体の治療効果を検討した。抗HMGB1モノクローナル抗体単独でマウス重症インフルエンザ肺炎を軽症化させ致死率を改善させた。抗ウイルス薬単独では50%救命できない重症インフルエンザ肺炎モデルでも、抗HMGB1抗体併用により致死率が有意に改善した。なお、本抗体による有害事象は認められなかった。

研究成果

• [雑誌論文] Anti-high mobility group box-1 monoclonal antibody treatment provides protection against influenza A virus (H1N1)-induced pneumonia in mice (2015)
  • 著者名/発表者名: Nosaka N, Yashiro M, Yamada M, Fujii Y, Tsukahara H, Liu K, Nishibori M, Matsukawa A, Morishima T
  • 雑誌名: Critical Care 巻: 19 号: 1 ページ: 249-249
  • DOI: 10.1186/s13054-015-0983-9
  • 査読あり / オープンアクセス
• [学会発表] 重症インフルエンザ肺炎に対する抗HMGB-1抗体の治療効果と副作用 (2016)
  • 著者名/発表者名: 畑山一貴 野坂宜之 吉川知伸 藤井洋輔 八代将登 塚原宏一 森島恒雄
  • 学会等名: 第48回日本小児感染症学会学術集会
  • 発表場所: 岡山コンベンションセンター
  • 年月日: 2016-11-20
• [学会発表] Therapeutic effects of anti-high mobility group box-1 monoclonal antibody for influenza A virus (H1N1)- induced pneumonia. (2016)
  • 著者名/発表者名: Nobuyuki Nosaka
  • 学会等名: 4th International Conference and Exhibition on Lung & Respiratory Care.
  • 発表場所: 英国マンチェスター
  • 年月日: 2016-08-01
  • 国際学会
• [学会発表] インフルエンザ肺炎モデルにおける抗HMGB1抗体の治療効果 (2015)
  • 著者名/発表者名: 野坂宜之 八代将登 藤井洋輔 塚原宏一 森島恒雄
  • 学会等名: 第118回日本小児科学会学術集会
  • 発表場所: 大阪国際会議場（大阪府大阪市）
  • 年月日: 2015-04-18
• [学会発表] Therapeutic Effects of Anti-High Mobility Group Box-1 Monoclonal Antibody for Influenza A virus (H1N1)- induced Pneumonia (2015)
  • 著者名/発表者名: Nobuyuki Nosaka, Masato Yashiro, Yosuke Fujii, Hirokazu Tsukahara, Keyue Liu, Masahiro Nishibori, Tsuneo Morishima
  • 学会等名: The 11th Asian Society for Pediatric Research 2015
  • 発表場所: 大阪国際会議場（大阪府大阪市）
  • 年月日: 2015-04-16
  • 国際学会