研究課題/領域番号 |
15K21270
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
理論経済学
経済政策
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
荒戸 寛樹 首都大学東京, 経営学研究科, 准教授 (90583518)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2016年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2015年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 金融政策 / 信用創造 / 銀行間決済 / 非伝統的金融政策 / 短期金融市場 / 決済システム / 為替レート / マクロ経済モデル / マーケット・マイクロストラクチャー / 金融論 / 経済政策 / 経済理論 |
研究成果の概要 |
銀行の大きな2つの役割である資金決済と信用創造を組み込んだマクロ経済モデルを構築し、中央銀行によるハイパワード・マネーおよび中央銀行当座預金金利の変更の効果を分析した。その結果、・銀行による資金決済の存在は中央銀行当座預金金利の下限を負にしうること,・ハイパワード・マネーの増加は長期的に生産量に負の影響を与えること,・中央銀行当座預金利率の水準の低下の生産量への効果は企業の生産性および家計の労働供給のパラメータに依存して正負が決まることがわかった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
シンプルな動学的一般均衡モデルにおいて,ハイパワード・マネーとマネーストックの区別・マネーストックと取引量の区別を明確にし,貨幣乗数と貨幣の流通速度を銀行部門の意思決定によって内生的に決まる形に定式化することができた.このことは,中央銀行による公開市場操作の効果と中央銀行当座預金金利操作の効果を同時に個別に分析することを可能にした.これは,低金利下における中央銀行が政策手段をインターバンク金利操作から変更した際の金融政策分析に貢献があると考えられる.
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