研究課題/領域番号 |
15K21280
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
美術史
芸術一般
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研究機関 | 愛知県立芸術大学 |
研究代表者 |
阪野 智啓 愛知県立芸術大学, 美術学部, 准教授 (00713679)
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研究協力者 |
安井 彩子 愛知県立芸術大学, 美術学部, 非常勤講師
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 金磨き付け / 雲母地 / 金箔 / やまと絵屏風 / 古典絵画技法 / 室町時代やまと絵屏風 / 金磨きつけ / 技法復元 |
研究成果の概要 |
中世やまと絵屏風の多くには金・銀・雲母による加飾が見られる。なかでも金銀箔の小片を撒きつぶしたものを、室町時代古文書に現れる「金磨き付け屏風」とする見解が定着しつつあり、現代ではあまり知られない「金磨き付け」による表現を技法の観点から捉え直そうと試みた。様々な試作の結果、金が光沢感を持ち輝きが増すのは、下地が平滑であることと、金箔に多少の厚みがあることが重要と分かった。下塗りの雲母は粒子が粗いため、予め雲母地を磨いて平滑にしておき金箔を撒くか、撒いた金箔と一緒に磨きこむことで金に光沢感が出た。「金磨き付け」技法は金箔の撒き方や厚みに留まらず、雲母地の作用も含めて捉えるものではないかと考える。
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