研究課題/領域番号 |
15K21303
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
外国語教育
言語学
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研究機関 | 大阪電気通信大学 (2017-2018) 岡山県立大学 (2015-2016) |
研究代表者 |
南津 佳広 大阪電気通信大学, 共通教育機構, 准教授 (70616292)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 逐次通訳 / 推論操作 / 語用論的制約 / 語用論的処理 / 意味論的制約 / ノートテーキング / 通訳学 / 通訳ノート / 認知語用論 / リスニング / スピーキング / 異文化間コミュニケーション |
研究成果の概要 |
本研究では、人間の言語処理において推論操作にどのような意味論的制御をかけるのか、ノート・テーキング付の逐次通訳手法を利用して研究を行った。通訳経験が10年以上のプロ通訳者9名に英日語間の逐次通訳を行ってもらった。一方、ノートテーキングを用いたスピ-キング練習を行い、語用論的処理がどの段階で言語的制約と推論的制約を受けるのか分析を行った。その結果、語用論的処理が語彙概念の制約を受けるか否かで処理の段階に差が生じることが明かとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、発話解析においてsaturationやfree enrichmentなどの語用論的処理がどの段階で行われているのか、プロセスを分析した。これまで理論的な検証が行われているが、実際のプロセスを検証された研究はまだ数が少ない。本研究が用いたのはノートテーキング付きの逐次通訳である。通訳とは原発言者の意図をそのまま伝えることが求められる。その中でノートテーキングは、通訳者の発話処理と訳出プランの双方を可視化させるものであり、これまで触れられてこなかった言語処理のプロセス分析の一部を解明することに可能にするものである。
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