研究課題/領域番号 |
15K21311
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
文学一般
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研究機関 | 北海学園大学 (2018-2022) 札幌大学 (2015-2017) |
研究代表者 |
渡部 あさみ 北海学園大学, 人文学部, 教授 (90455006)
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研究期間 (年度) |
2015-03-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 現代アメリカ女性文学 / エスニシティ / 現代アメリカ文学 / 英米文学 |
研究成果の概要 |
本課題では、主に1965年移民法改正以降に多くが移民した「New Americans」(新アメリカ人)と呼ばれるエスニック・グループのアメリカ女性作家たちによる自己/コミュニティをテーマとする2000年以降出版作品の研究を行った。これらの作品から、グローバル化が進んだ「アメリカ」および「アメリカ人」のアイデンティティ形成について、特に人種/エスニシティ、ジェンダー、階級、身体などの文化的差異に関わる表象を分析考察している。「世界文学」化する現代エスニック女性文学の多様な表象から脱中心化を検証すると同時に、21世紀のアメリカそしてアイデンティティに関わる諸問題を探ることを目的とした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で対象とした作家・作品は、近年アメリカの大学・大学院の授業で扱われるなど注目されているが、研究は多くない。しかし、近年「New Americans(新アメリカ人)」と呼ばれるエスニック・グループの人口比率は顕著に増加して存在感を増している。これらのエスニック・グループを背景とする女性作家たちの自己とコミュニティの表象を分析するこの文学研究は、量的研究からは見えてこない現代アメリカ人の姿を映し出している。本研究を通し、多様化する現代アメリカ人女性を取り巻く文化とアイデンティティ形成、そして「アメリカ」の諸問題を解明する事例研究にもなる点で、学術的・社会的意義があると考えられる。
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