研究課題/領域番号 |
15K21342
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会心理学
社会システム工学・安全システム
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研究機関 | 千葉工業大学 |
研究代表者 |
高木 彩 千葉工業大学, 社会システム科学部, 准教授 (30532395)
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研究協力者 |
小森 めぐみ
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 電磁波 / リスク・コミュニケーション / 信頼感 / リスク認知 / 主観的知識量 / 客観的知識量 / 情報探索 / 信頼 / リスクコミュニケーション / 知識 / リスク |
研究成果の概要 |
科学的不確実性が高いリスクとして電磁波に着目し、関心と知識が異なる多様な市民とのリスクコミュニケーションの基盤となる組織への信頼感を検討した。結果、信頼感の規定因に関しては、低関心群では誠実さ認知が最も影響していた。対する高関心群では、主観的知識が弱い負の効果をもち、客観的知識は誠実さ認知と価値類似性認知の効果を調整する効果をもつことが明らかになった。また、組織への信頼感がその後の電磁波に関する情報探索とリスク認知に及ぼす影響については、WEBサイトでの情報探索によりリスク認知は低減することを確認したが、信頼感と主観的知識については一貫した結果は認められなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
電磁波のリスクコミュニケーションにおいて、基盤となる組織への信頼感を規定する要因とその影響力は、人々の関心と知識水準によって異なる可能性を確認した。その中でも、電磁波の知識水準に関しては、人々の主観的知識量(自己報告形式で測定した知識量)と客観的知識量(電磁波の性質等を問う課題の正答数で測定した知識量)に乖離があることに注目し、両者が異なる形で組織への信頼感やリスク認知に影響することを示した。加えて、主観的知識量と客観的知識量の相互作用効果を検討することの必要性を指摘した。
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