研究課題/領域番号 |
15K21358
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
衛生学・公衆衛生学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
秦 若菜 北里大学, 医療衛生学部, 助教 (50448958)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2016年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 吃音 / リハビテーション / リハビテーション効果 / リハビリテーション / リハビリテーション効果 / 医療・福祉 |
研究成果の概要 |
吃音者30名に対し、流暢性スキルの獲得に主眼を置いた統合的アプローチを用いたリハビリテーションを実施し、実施前後の評価を比較して、吃音の症状および発話に変化がみられるのかを検証した。 初診時の発話は、1フレーズが短い発話パタンで頻回な休止を伴っていた。3セッション後には休止回数が19.9回から11.7回へ、総休止時間が9.5秒から5.0秒へ、吃頻度が13.4%から0.6%へと減少し、それぞれ有意に減少した(p<.05)。総音読時間は28.5秒から39.0秒へと有意に延長し(p<.05)、音読速度が低下した。3回のセッション後に、吃頻度の減少と共に発話パタンが変化し、アプローチの有効性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
吃音者に対する統合的アプローチの一つである、流暢性スキルでは、比較的少ない治療回数で吃頻度が減少することが知られている。しかし、その吃頻度の減少に伴い、発話速度などの発話の諸要素が変化がどのように生じるかは明らかにされていない。本研究では、統合的アプローチ後に発話が改善することを明らかにした。 また、本邦では言語聴覚士が成人吃音者のリハビリテーションを行う施設は少なく、吃音者に効果的な言語聴覚療法を地域差無く提供するまでには至っていない。吃音臨床におけるリハビリテーションの効果を検証したことは、evidence basedな臨床の確立を目指す、今後の吃音治療の重要な基礎データになると考えている。
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